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きだログ

旅とか趣味とか、日常の他愛ない徒然を文章に・・・

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日曜日の早朝にスタートしたレースは、


既に2日目に入り午前2時を少し回っていた。


2日間に渡り、山中を走り続けた。


時には目を奪われるような素晴らしい景色の中を走り、


時には霧に覆われた視界不良の山道を登りながら、


走り、歩き、登って下りる作業だけを黙々と繰り返しながら、


気の遠くなるような一歩一歩を積み重ねてここへ辿り着いた。


スタート前はここまで走りきることが出来るとは正直思わなかった。


それでも今回のレースに出場するにあたり、


一つだけ自分自身に誓ったことがあった。


それは「信じる事」だ。


必ずゴール出来ると信じ、


この夏、自分の走った一歩一歩を信じ、


自分の潜在能力を信じ、


待っていてくれる嫁や仲間を信じた。


最後まで、絶対に信じようと誓った気持ちだけを、心に深く刻んで臨んだレースだった。


気持ちが折れそうになった時には、


必ずゴール出来る、大丈夫「頑張れオレ!頑張れオレ!」と自分に言い聞かせた。


膝の痛みに負けそうな時にも、


ゴールゲートを通過する自分の姿だけをイメージして


出来るだけポジティブにいようと心がけた。


110キロという長距離レースの中で踏むこの小さな一歩一歩は、


気の遠くなるほど地道で辛い作業の積み重ねに思えたけれど、


それでも、確実にゴールへ近づく唯一の方法だった事を証明する事が出来た。


瑪瑙山を越え、最後に残された暗闇の林道をゴールに向かって進む。


山を抜けると、目の前にはうっすらと光を帯びて整列する誘導コーンが見えて、


21時間を超える長い長い旅が今、終わろうとしている。


その整列したコーンの間を抜けると


眼下には暗闇の中に煌々と光る栄光のゴールゲートが見える。


沢山のギャラリーとスタッフが


ゴールゲート手前から並んで、


長い旅路を終えようとする選手達を迎えている。


マイクでボクのゼッケン番号と名前を読み上げている声が聞こえる。


もう何も考えられなくなって、


一心不乱にその渦巻く光の中に向かって最後の力を振り絞る。


もう何も残っていない。


体を絞っても汗の一滴すらも出てこないかもしれない。


言葉も出ない。


何をどうして表現したらいいのか、


21時間ずっとイメージしてきたこの瞬間が、


最後の最後は真っ白になった頭の中で完全に消え去り、


イメージ通りの現実となった。


最後の数歩、思いがけずゴールゲートに敷かれた


グリーンマットの手前で立ち止まり、


ここまで踏み続けた一歩一歩を、


ここまで耐え続けた両足を思い、


自分の両膝をポンポンと叩いて、ここまで痛みを堪えてきた自分の両膝と脚を労わった。


「ご苦労さん、よく頑張ったね。」


もう一度最後の10メートルに向かって歩き出した。


沢山の知らない人達が笑顔でハイタッチを待っている。


その傍らには、このレースにボランティアとして参加した嫁さんがいる。


彼女にとっても長い長い2日間が終わろうとしている。


背中に背負ったこの旅の相棒を片手に持ち、


その肩口に付けた友に感謝と報告をする。


さぁ、一緒にゴールゲートをくぐろう。


ザックを右手にかかえ、


最後の数メートルをもう一度歩きながら、


深夜まで応援を続けていてくれた多くのギャラリー達とハイタッチを繰り返す。


ありがとう、ありがとう・・・本当に。


ボクを支えた全てのパワーに、


このレースを支えた全てのパワーに、


何度も心の中でありがとうの言葉を繰り返した。


もう目の前には進む道はない。


110キロにも及ぶ長い長いトレイルの先にあったのは、


沢山の人の笑顔とボクに向けられた大きなカメラのレンズだけだった。



~最後に~


110キロに及ぶトレイルレースは、


とても素晴らしいトレイルを走れた感動を差し引いても、


現在の自分にとっては本当に長く辛い旅となりました。


終わってみて思うのは、


ボクはこの旅を完走するだけの準備は出来てはいなかったという事でした。


もちろん、完走という結果には満足していますが、


この結果はボクの現在の実力以上のモノであった事は、


レースを終えた僕自身が一番良く分かっています。


ただ、ボクに足りないモノ全てを、沢山の人の力と応援する気持ちが後押しし、


補ってくれました。


先ずは長い長いレースにボランティアとして参加した嫁さん。


6A(81キロ地点)でボランティアをしながら、


ボクが到着するのを祈って待っていてくれたに違いありません。


彼女がいなければ、ボクの完走は絶対に無かったと自信を持って言えます。


長い時間を、長い長い旅を共有してくれて本当にありがとう。


そしてスタートから5Aまでのレースの約半分で、


ボクと一緒に走ってペースを作ってくれたMさん。


ちょっと僕にはオーバーペースかとも思ったけど、


結果を見れば、Mさんがいなかったら僕の完走も成しえなかったと思います。


ありがとう。


そして制限時間ギリギリの魂のゴール、完走おめでとう。


ゴールに立ち会えなかったこと、本当にごめんなさい。


それから数多くのスタッフのみなさん、


各エイドで、暗闇の山の上から、林道の途中で、


いたるところで大声を張り上げて応援してくれた姿、声は、


確実に僕達ランナーの力となり、勇気となりました。


どこかでかかわった、たった一人が欠けていてもきっと、


ボクの完走はなかったと思います。


長い時間、炎天下で、強風吹き荒れる深夜の山頂で、


アツイアツイ応援を本当にありがとうございました。


そしてお疲れ様でした。


そしてこのレースのプロデューサーである石川弘樹さん。


お蔭様で素晴らしい経験をさせていただきました。


ウルトラディスタンスのトレイルレースを走り切るために何が必要か、


これからも山を、トレイルを安全に楽しむために何が必要か、


これからの自分が、山と自然とどうかかわって行くべきかを考えさせられた、


とても意義ある大会になりました。


そして目標を持って、その目標に向かい、信じる事の大きさに気づけた


素晴らしい110キロとなりました。


このレース開催に辺り、その陰にある努力を思うと本当に頭が下がります。


ありがとうございました。


僕の気持ちが、来年もまた走りたいという衝動を抑えられるならば、


来年はボランティアで参加させていただければと思います。


あと、忙しい中、エイドで怪我の手当てをしてくださった先生と看護師のみなさん。


序盤で足の裏の豆をつぶし、


汚い泥と血だらけのボクの足を手当てして下さいました。


顔をしかめながら痛いでしょ、ごめんなさいね、痛いでしょと、


まるで自分の事のようにボクの足を大事に手当てをして下さいました。


大丈夫、必ずゴールしてきますと誓って走り出しましたが、


完走という形でしか、みなさんの厚意に報いる事が出来なかった事をお許しください。


本当にありがとうございました。


その他にも沢山の関係企業や自治体のみなさん、


このレースに携わった全ての方々に心からの拍手と


御礼を申し上げます。


無題


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Canyon Overlook Trail は、


ZION国立公園の中では比較的気軽に楽しめるトレイルの一つ。


普段あまり運動をしていないから山登りはキツイな~とか、


時間がないけどZION渓谷の大自然を少しは自分の足で・・・


なんて方にオススメ。


場所はZAION国立公園のビジターセンターのある南側からなら、


エントランスで車一台につき20ドルを支払い、


スグ右側にあるビジターセンターに入らずそのまま直進、


Scenic Drive と Mt. Carmel Hwy の分岐点を間違えずに右側の


Mt. Carmel Hwy 方向に進み、


しばらく走ってザイオントンネルの出口を出てスグ右側にある駐車場に車を停めます。


その駐車場から道を渡った反対側が Canyon Overlook Trail の入り口です。


トレイル自体は他のトレイルと同じく、しっかりと整備されているので、


迷う事も危険なところもほとんどなく、


片道約30分程でトレイルの終点に到着します。



P1020213.jpg


ちなみに嫁は普段山歩きなどしませんが、


そんな嫁でもお散歩気分でトレイルの終点まで歩くことが出来ます。



P1020164.jpg


しっかりと足場も整備されているので安心。



P1020170.jpg


間違えて踏み外せば確実に死ねますが、


トレイル自体の幅も広いのでやっぱり安全。


IMG_1377.jpg



こんな景色になって来たらトレイルの終点はすぐ目と鼻の先。


IMG_1401.jpg


ここはザイオン渓谷を望める崖の上。


綺麗な写真を撮りたいなら夕陽の時間帯を避けて行かれる事をオススメします。


ちなみにこのトレイルは、トレイルヘッドにある駐車場自体のキャパがないので、


混み合う事もたぶん無いっぽいですが、


トンネルの本当に出口スグのところに駐車場があるので、


気をつけていないと簡単に行き過ぎてしまいます。


行き過ぎた時には無理にUターンせず、


この先にある Checkerboard Mesa を見てから、


戻ってくるといいかも知れません。
 


P1020181.jpg


時間と体力に自信が無い方でも楽しめるザイオン渓谷でした。


2時間あるなら Emerald Pool Trail 、


1時間しかないなら Canyon Overlook Trail がオススメです。


ZIONまで行って、バスの中から景色を見るだけなんてもったいない!


少しでも自分の足で歩いてみてください。




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